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聖天通劇場こけら落としシリーズ 演劇
青年団第97回公演

『コントロールオフィサー』『百メートル』二本立て公演

作・演出
平田オリザ

 『コントロールオフィサー』は2016年、支援会員ネットワークの一員である三重県津市の「津あけぼの座」という劇場の10周年記念公演のために書き下ろされました。2019年2月、これを青年団で上演したところ思いがけず大きな評判を呼び、まさかのニューヨーク公演、北米ツアーが実現することになりました。ただ『コントロールオフィサー』は30分の短編ですから、これだけでは興行として成り立たず、「スポーツに関する演劇をもう一本書いてくれ」という無茶ぶりがニューヨークのプロデューサーから届きました。そして、急遽できあがったのが新作『百メートル』です。短距離レースの前後の緊張と弛緩を二つの作品で二つながらに描くことができればと考えました。
 そしてさらに、まさかまさかのニューヨーク公演中止が決定し、国内公演も延期となりました。そして東京オリンピックの一年延期! 2020年冬にやっと『百メートル』が完成し東京公演のみ実施。とまぁ、これほど数奇な運命にもてあそばれた作品も珍しいかと思います。
 今回の再々演では、物語の骨格は同じとしながら、パリオリンピックを目指す選手たちの話に全面的に書き換えてお届けします。なんだか、ぼんやりと終わってしまった東京オリンピックの余韻を引きずりながらのアスリートの悲喜こもごもを描いていければと考えています。

 新たに小劇場のネットワークに加わる聖天通劇場のこけら落としとして、この作品を上演できることを誇りに思います。

平田オリザ

『コントロールオフィサー』

舞台はパリオリンピックの出場選手を決める水泳日本選手権の試合終了後のドーピング検査控室。コントロールオフィサー(検査員)に囲まれる中、選手たちは水を飲み、尿意を待ち続けている。他愛のない会話が続く中、一人、また一人と、検査のために控室を出ていくのだが…。

出演:海津 忠 島田桃依 串尾一輝 尾﨑宇内 中藤 奨 木村巴秋 金定和沙 松井壮大

『百メートル』 

陸上100メートル競走、パリオリンピック代表選手を決める決勝の控室。スタートを前に、緊張する密室空間の中で、一人集中する者、音楽を聴く者、緊張を紛らわすために逆にひょうきんにふるまう者など、様々な個性が表れ、断片的な会話の中から、100メートル競走という競技の特殊性、走ることの意味などが浮かび上がる。

出演:海津 忠 串尾一輝 尾﨑宇内 中藤 奨 木村巴秋 松井壮大

日時

3月23日(木) 19:30★
3月24日(金) 15:00 追加公演
3月24日(金) 19:30
3月25日(土) 14:00
3月25日(土) 18:00★
3月26日(日) 11:00 追加公演
3月26日(日) 14:00

  • 受付開始・開場は開演の30分前
  • ★の回終演後、平田オリザによるアフタートークを開催
《追加公演が決定いたしました》

全ステージ完売につき、下記の回の追加公演が決定!
3月24日(金)15:00 開演
3月26日(日)11:00 開演

*追加公演のチケットは、2月22日(水)より受け付けいたします。

青年団
03-3469-9107(12:00-20:00)
web

スタッフ

  • 舞台美術杉山 至
  • 照明井坂 浩
  • 衣裳正金 彩中原明子
  • 舞台監督武吉浩二(campana)
  • フライヤーデザインカヤヒロヤ西 泰宏
  • 制作赤刎千久子
企画制作
青年団/(有)アゴラ企画
主催
一般社団法人江原河畔劇場
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